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コーチングに出会った日のこと②

更新日:4月17日


こんにちは、公認心理師の佐藤久美子です。



PART②、わたしが10年前、38歳の頃にはじめてコーチングを受けた話です。

人生を変えた日、ずっと忘れられない思い出の日のこと。











最初に受けたコーチングセッションで

大泣きしながらも、


「未来を描いてみる」ということを

はじめて体験した私でしたが


実際にはその手前にポジションチェンジという

椅子を使ったワークをコーチとしているんです。


*ポジションチェンジは空椅子の技法

とも呼ばれるゲシュタルト療法のワーク。



今回はその内容を紹介しますね。




重なって絡まる2つの椅子




大泣きしながら息子の吃音が心配で心配で…

と話しているわたしに、まずコーチは



「今の息子くんとあなたの関係を

椅子で表現してみると、どんな状態?」


と聞きました。

椅子で表す?

なかなか難しい気がしたけれど、


こんな感じかな、、、

いろいろ考えたり試したりしながら

会議室の椅子を使って

何とか作ったのがこの形。







あらら、絡まっていますね。

下の椅子が私で、上が息子。

私が抱え込んでる感じです。


そうそう、本当にこんな感じでした。

当時はとにかく心配で大切で、

手放すことができない。


周りの危険からとにかく守りたい、、

これ以外の表現を思いつかなかった。


 

で、コーチはこれを見てとても優しく

 

 

「この椅子を、少し離れたところから

一緒に見てみよう」


と言ってくれて


(これを俯瞰(フカン)する、と言います

自分とは別の客観的な立場から冷静に見てみる)

 

コーチ「この二人を客観的に見て、今どんな気持ち?」


わたし「うーーん。。。。。。このお母さんは、お子さんのことを、心配で心配で、仕方ないんだなって思いま・・・・・・(号泣)!」

 

もう大泣き。

どうしてだろう、辛い気持ちとか

惨めな気持ちが出てきたり

改めて心を見える形にしてみて

これじゃ辛いよねって思ったり


でも椅子で表現できたことで、

わかってもらえたような安心感だったり

でもこれどうしたらいいの?などなど


色々あって泣き続けて。

しばらくすると次にコーチが

 


「そっか。でもね、未来を考えてみよう。

これじゃ、お互い進みづらいかもしれない。

絡まってて自分の行きたい方向に

進めないように見えない?」

 

あ、本当にそう。

その通りなんだけど言われてみたら衝撃で

 

本当だ!これじゃ絡まっていて

それぞれがうまく進めない。

自分の行きたい(生きたい)

方向に進めない!!

と衝撃が走りました

 


どうしたらいいんだろう。

迷っているとコーチが

 

「これ、一度外してみよう」

 

この2つの椅子を一旦離して、

どんな距離感だったら

うまく行きそうなのか、

まずは考えてみようと。

 

そう、このワークは自分の心の中を

外に出して客観視できるので


どうしたらこの先良さそうなのか

冷静にアイデアを出せるようになるんです。

 

(そうだ、こうじゃない方法があるはずだもの、

一旦2つを離してどんな関わりがいいのか

考えて見たらいいんだ、そうだね。)


 と思いました。

 

そう思って、椅子に近づいて。

いざ2つを外そうと手をかけたら。




外したいのに、外せない2つの椅子




・・・・・どうしても出来ない。

何故だか怖くて怖くて

2つの椅子を離すことができなかったんです

 

不思議でしょ、ただの椅子ですよ!

2つの重なった椅子を

外したいのに外せないって

会議室で泣きじゃくる私。。


 (今では当時のコーチと思い出して

微笑ましく懐かしむシーンです)


コーチ:

「いま、こんな状況なんだね。

未来はどうなったらいいと思う?」


と聞いてくれて。

これが、前回PART1の

「本当はどうなったらいいの?」

という問いかけだったんです。



そうか、本当はどうなったらいいんだろう?


このままずっと離さず

掴んだまま、どこにも進めない

そんな状態でいたい?


そうじゃない。


本当は、息子は自分の人生を

自分で楽しそうに歩んで

私は、時々息子の方を見ながらも

自分自身の道を楽しそうに歩んでいたい。

 

 

そんな未来を作りたい。

それはわかったので、

まずは離れたところに

別の椅子を使って未来の2人を作りました



別々の道を歩きながら少し離れた場所で

お互いを応援し合えるような距離。

そんな2つの椅子を置いて。




コーチ:

「あの未来になるために今、

どんな関わりができたらいいだろう?」

 

そう言ってもらって初めて

あ、この重なってる2つの椅子は離れても大丈夫。


あの未来に進んでいくために

それぞれの道を少しずつでいいから

今から歩き始めるんだ

 

そう思って重なる椅子を離して隣に置いてみて。

すこーーし離してみて。

 




うん、大丈夫。

こんな気持ちで今日からやっていこう


そう思えて。

その日のセッションはそこまで。

 

これが初めてのコーチングセッションでした。


ここから、何度もセッション受けたり

コーチングを学びながら

親子の関係や自分自身との付き合い方

周りの人の関わりも

どんどん変わって行きました。


それから10年。

大きくなった浪人生の息子は

雪の降る今日、大学の試験に

行っています。


あの未来を実現できてるかな?


うん、あの未来にいるね。


息子の背中を見ながら思った今朝でした。



***



もし、子どもとの関わりを考えたい

自分とすこし向き合ってみたい

そんな風に思う時があれば


コーチング・カウンセリングセッション

試してみてください。

人生が動き出すかもしれません。







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